元トッププロスペクトはイニングイーターの夢を見るか
出かけるまで、まだ少し時間がある。とは言え、有効活用するには短いので、サクっと記事を書きました。後日加筆するかもしれません。
メジャーのクレームの話
メジャーリーグ・ベースボールでは、選手の移籍は日常茶飯事と言っても過言ではないでしょう。毎年のように所属先が変わる選手ばかりではありませんが、選手の流動が多いリーグです。今回は、オフシーズンのクレームによる移籍のお話です。
移籍が多いことにびっくりした話
2018年10月1日~2019年2月24日にクレームによる移籍をした選手は、のべ64人です。この間、寝坊せずに起床出来た日が64日もあったかどうか不安なので、この数字はとても大きな数字であると思いました。いざ数えてみると、多いんですね。
オフシーズンに経歴が逞しくなる話
さて、この間複数回クレームによる移籍をした選手に絞ると、その数は9人に絞られます。40人枠中40位ではあるものの、リプレイスメントレベルのプレイヤーより戦術的価値のある選手と言った所でしょうか。手続きがどうなっているのか気になる所ですね。選手はトレーニング中でしょうけれども、所属先が変わるわけですから、事務作業に追われる人はいるはずです。とりあえず、数人紹介しましょう。
①イアン・クラーキン
9人中最年少は、24歳のイアン・クラーキン(LHP)です。2013年にニューヨーク・ヤンキースがドラフト1巡目で指名した高卒左腕でした。24歳と若く、先発としてマイナーで80イニング程度の活躍が見込めます。問題は、AA以上の階級での実績が無いに等しい点です。2019年はAA,AAAでフルシーズン先発としてプレーし、好調であれば2020年のセプテンバーコールアップで昇格することが出来る選手ですが、手元にキープしておきたいかというとボーダーラインということなんでしょう。
②ジャック・レインハイマー
所属先がボルティモア・オリオールズであるというのが、また彼の立場を難しいものにしています。オリオールズは今オフ、オークランド・アスレティックスからリッチー・マーティン(SS)、ロサンゼルス・ドジャースからドリュー・ジャクソン(IF)を獲得しています。一方で、ハンサー・アルベルト(SS)をサンフランシスコ・ジャイアンツに放出しています。つまり、内野手の枠は、既に埼京線のようにぎゅうぎゅうというわけで、低コスト低リターンなリスクヘッジということになります。
③ジョン・アンドレオリ
最後に紹介するのは、28歳と脂の乗った外野手、アンドレオリです。18年シーズン中にシアトル・マリナーズからオリオールズに移籍しているため、シーズン中を含めれば、SEA→BAL→SEA→TEX→SFとなります。今回は割愛するオリバー・ドレイク(RHP)や彼のように、20代後半以上であってもこのような移籍はあるんですね。とは言え、過去2年で100登板しているドレイクと、昨年5月にデビューを果たしたアンドレオリは立場が違うことでしょう。どう違うか?うーん。……。さて、一先ずアンドレオリはレインハイマーと同じタイプですね。低コスト低リターンなリスクヘッジ。
感想
傘下で40人中40位くらいの選手にメジャー契約を与えるのであれば、他球団の選手を獲得したほうが良いのですが、獲得して数日で放出、リリースするパターンもあるんですよね。よくトランザクションやニュースを見てみると、故障者が出てチーム状況が数日で変わったとか理由が分かることもあるんですけど。
本題
はあ…突然なんですけど、2009年ASフューチャーズゲーム選出、2018年PCLのAS選出のマニー・バニュエロス(LHP)には、是非とも2015年以来のメジャー登板をしてほしい。ニューヨーク・ヤンキースファンになった時のプロスペクトですよ。シカゴ・ホワイトソックスさん、よろしくお願いします。
Photo link
National Baseball Hall of Fame - Lou Gehrig's Hat | Dan Gaken | Flickr