Take Me 同好会(非公認)のブログ

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ブライス・ハーパーが移籍するとしたら

ワシントン・ナショナルズのスーパースターであるブライス・ハーパーが今オフFAとなるが、移籍するとしたらその球団はどこになるのだろうか。

 

 今年、ワシントン・ナショナルズブライス・ハーパーを放出しないという選択肢を選んだ。もっとも、ロサンゼルス・ドジャースが関心を示したと言われているが、マニー・マチャドハーパーを両取りすることはなかった。さて、残留を前向きに検討しているように見える彼は、2019年どの球団でプレーするのだろうか。

 

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Bryce Harper in the dugout, Washington Nationals | Please at… | Flickr

 

 

 ブライス・ハーパーは今季、fWAR3.3をマークしている。(09/27時点)守備成績はキャリアワーストだ。一方、今季の打撃成績が低水準であることは確たる事実だが、スーパースターとして相応しいレベルをキープしている。打率が低いものの、速球に強く、落ちる球は弱点と言う程苦手ではない。また、12年頃は広角に打ち分けるスラッガーであったが、近年はプルヒッターの傾向が見られ、今季はPull%以外は30%を下回った。外野手として起用し続けるのは難しいかもしれないが、一塁手指名打者として獲得するのは充分に良案と言える打撃だ。

 

 では、ブライス・ハーパーを欲しい球団の特徴を挙げる。

  • (左打ちの)強打者を必要としている。

BB%がとても高いプルヒッターである。今季はwSBがプラスに転じたが、キャリア全体で盗塁は然程上手くない。一方、悪くなかったUBRはマイナスに下落。したがって、走攻守の揃った5ツールプレイヤーとして期待することは出来ない。何故なら、2012年は一般的に6年前であることで知られているからだ。

守備範囲が狭く、肩での貢献をすることが出来なかったためキャリアワーストの守備成績を残した。そのため、外野手として起用する場合、左翼手に転換させた方が良いのではないだろうか。ただ、元々守備範囲が広い選手ではなく、右翼手として強肩による貢献をしてきた選手であるため、来季以降守備成績や守備が改善される可能性はある。正直、実際にナショナルズの試合を観戦しなければ何とも言えない部分であるが。

  • 資金力がある。

ハーパーを獲得するために要する金銭は膨大なものとなるだろう。(分割支払いにするとしても負担は大きい)したがって、資金力があり長期契約を結ぶ余裕がある球団ということになる。尚、ハーパーは10月に26歳となる。つまり、10年契約を結びオプトアウト等で契約破棄しなかった場合、契約満了時の彼の年齢は36歳である。

 

 次に、高年俸($25M以上。DHのみ$20M以上)の一塁手、外野手、指名打者の契約をまとめた。(参考サイトはSpotrac.com

  1. ミゲール・カブレラ/1B(守備位置)/33yr(契約初年度の年齢)/16-23(8yr$248M)
  2. ジョーイ・ボット/1B/30/14-24(10yr$225M)
  3. マイク・トラウト/CF/23/15-20(6yr$144M)
  4. ヨエニス・セスペデス/LF/31/17-20(4yr$110M)
  5. ジェイソン・ヘイワード/RF/26/16-23(8yr$184M)
  6. アルバート・プホルス/DH/32/12-21(10yr$240M)
  7. ジャンカルロ・スタントン/DH/25/15-28(13yr$325M)
  8. J.D. マルティネス/DH/30/18-22(5yr$110M)

 

 契約時の年齢が近いのは、マイク・トラウトジェイソン・ヘイワードジャンカルロ・スタントンだ。走攻守の揃ったトラウト、守備が突出しているヘイワードは選手タイプが異なる。この中ではスタントンがもっとも近く、スタントンは1年間平均$25Mとなっている。

 ヨエニス・セスペデスJ.D. マルティネスは、今年もしくは昨年から始まる大型契約を結んだ。DHとして起用するマルティネスは1年間平均$23.7M、外野手として起用するセスペデスは1年間平均$29Mとなっている。指名打者か否かで平均年俸は$数M変わるようである。

 

 セスペデスのように外野手として起用するつもりで獲得する場合、31歳のセスペデスが平均$29Mの契約を結べたことから、ハーパーの平均は$30Mを超える可能性がある。尚、現役選手で平均$30を上回っているのはトラウトカブレラだ。

 ただ、筆者の私見としては、平均$30Mは超えないのではないかと予想している。理由は、セスペデスは4年契約であること、ハーパーが外野手として守備貢献出来る見込みが乏しいこと等から、セスペデスより長い契約を結ぶであろうハーパーに$30Mは提示しないのではないか。

 また、現役選手で総年俸が$200Mを上回っているのは、ボットプホルスロビンソン・カノー(2B/31/14-23/$240M)、カブレラスタントンとなっている。こちらに関してはあらたに加わることが出来そうだ。元々放出するだろうと言われていたスタントン三冠王を獲得したカブレラは別として、カノープホルスの$240Mに最低でも並んでくるだろう。尚、総年俸$240Mとすると、9年契約であれば1年間平均$26M以上となり、10年契約であれば$24Mとなる。

 2018年のパフォーマンスが、長期契約を結ぶにはやや不安であったために悲観的な予想をしているが、$300Mの大台突破は充分にありうる。ただ、$400Mは流石に……といったところだ。さて、スコット・ボラスの手腕に期待したいところだ。(J.D. マルティネス代理人はスコット・ボラスだ)

 

 さて、では先の条件を満たす球団を独断で選出した。

今オフ、パトリック・コービンA.J. ポロックがFAとなる予定だ。また、翌年はポール・ゴールドシュミットとの5年$32Mの契約が終わる。したがって、ハーパーに手を出すとは思えない。仮に手を出したとしても、ドジャースヤンキースに勝とうとはしないだろう。

今オフ、マイケル・ブラントリーエドウィン・エンカーナシオンがFAとなる予定だ。外野手と指名打者が空くためタイミングとしてはちょうど良い。ただ、同地区4球団は再建中であったり支出減に奮闘している。そのため、PO進出を目指すためにはハーパーは必要ではなく、それよりPOで勝ち抜くためにブルペン強化に予算を投じるのではないか。ジョシュ・ドナルドソンの去就もある。

アトランタ・ブレーブス同様に再建期は順調に進み、終わったと言っても差し支えないだろう。したがって、余りある予算を投じる可能性は充分にある。同地区であることもプラスに働くだろう。リース・ホスキンスがいるため、獲得した場合は右翼手としての起用が中心となるはずだが、その場合更に外野守備が弱点となってしまいそうだ。

今オフ、ブレット・ガードナーアンドリュー・マカッチェンがFAとなる予定だ。インディアンス同様タイミングはちょうど良い。また、ボストン・レッドソックスJ.D. マルティネスを獲得して地区優勝したことは、ヤンキースにとって屈辱的であった筈だ。(私は悔しかった)ハーパーの両親はヤンキースファンで知られている。

今オフ、特に外野手がFAとなる予定はないが、飽和覚悟で獲得する可能性は充分にある。よって、ヤンキースとの争奪戦になると見られる。球団社長(ハーパーをドラフト指名した人物)はハーパーの両親と現在も会っているらしく、繋がりがある。一方、マチャドは残留しないのではないか。ヤンキースドジャースマチャドハーパーをそれぞれ獲得する何てこともあるかもしれない。

ナショナルズには残留させるだけの資金力があり、どこまで本音なのかは分からないが本人も残留を希望している。夢の$400M以上の契約が現実的とは言えなくなっている今、ナショナルズフランチャイズ・プレイヤーとして球団史に名を刻む選手生活というのも良いのではないか。