Take Me 同好会(非公認)のブログ

MLB(メジャーリーグベースボール)を中心に月1ペースで記事を書いたり書かなかったりしています。

バッテリーの背番号、足しても46番を超えない説

 プロ野球、セ・パ12球団のバッテリーの中で、最も大きいバッテリーと小さいバッテリーを調べた。

 

 さて、本格的に活動しないまま数ヶ月が経過した。今回は、始動とは言えないまでも、ちょっとした小ネタを発表する。

 

  

 

f:id:takemeouttotheballgame:20171016010235j:plain

 

 一般的に、優れた投手の背番号は、11番~19番だ。もちろん、サウスポーの背番号や外国人投手の背番号、各球団ごとのエースナンバーと言ったものがある。20番~29番も優れている投手に与えられる背番号といえる。一先ず、今回は11番~19番を優れた投手の背番号とする。

 一方、優れた捕手の背番号は、22番や27番等、2番が付くものが多い。理由は諸説あるが、捕手の守備番号が2番であることを由来とするものが多い。

 つまり、一般的な優れたバッテリーは、その背番号の最大値が46番となり、最小値は33番となる。もちろん実際はこうならないはずだ。そこで、実際に、2017年のプロ野球のシーズン成績から、最大値と最小値を求めたい。簡単な数字遊びというわけである。

 

 投手の選出方法

 2017年のシーズン成績より、WARを参考とすることにした。12球団各球団の最もWARの優れた投手、計12人を選出する。

 

 捕手の選出方法

 選出された投手が、2017年シーズン中に最もバッテリーを組んだ捕手を選出する。選出された先発投手(中継ぎ投手はWARが高くなりにくいため)が先発した際に、最も先発出場した捕手を、最もバッテリーを組んだ捕手とする。

 つまり、極端な例だが、先発捕手が1イニングだけ捕手として出場し、2イニングからは一塁手として出場。実際には途中出場した捕手の方が、より長いイニングを組んだとしても、先発捕手と最もバッテリーを組んだものとみなす。

 したがって、捕手の成績は一切問わない。ただし、特殊な事情がない限り、チームで最も優れた捕手が名を連ねることになるだろう。

 

表1-1

選手名 球団 勝利数 防御率 登板数 投球回 与四球 奪三振
則本 昂大 楽天 15 2.57 25 185 2/3 48 222
菅野 智之 巨人 17 1.59 25 187 1/3 31 171
菊池 雄星 西武 16 1.97 26 187 2/3 49 217
メッセンジャー 阪神 11 2.39 22 143 44 155
千賀 滉大 福岡 13 2.64 22 143 46 151
山岡 泰輔 神戸 8 3.74 24 149 1/3 54 133
大瀬良 大地 広島 10 3.65 24 145 2/3 43 109
井納 翔一 横浜 6 3.84 25 152 1/3 46 93
二木 康太 千葉 7 3.39 23 143 1/3 35 128
ブキャナン 東京 6 3.66 25 159 2/3 56 112
有原 航平 日公 10 4.74 25 169 39 88
バルデス 中日 6 3.76 23 146 47 83

 

 表1-1は、先の基準により選出した12人の先発投手である。

1point02.jp

にて公表されているWARを参考にしたが、同サイトの規約により成績の蓄積や転載が禁止されているため、一般的な(入手が容易である)成績を表にした。

 

表1-2

選手名 球団 試合数 打席数 打数 安打 打点 三振 四球 打率 OPS
嶋 基宏 楽天 112 369 281 56 28 62 57 0.199 0.603
小林 誠司 巨人 138 443 378 78 27 64 41 0.206 0.542
炭谷 銀仁朗 西武 104 310 267 67 30 45 8 0.251 0.638
梅野 隆太郎 阪神 112 340 282 58 33 63 24 0.206 0.548
甲斐 拓也 福岡 103 257 207 48 18 68 26 0.232 0.695
若月 健矢 神戸 100 256 218 44 18 50 10 0.202 0.515
會澤 翼 広島 106 329 287 79 35 45 22 0.275 0.729
戸柱 恭孝 横浜 112 363 336 72 52 59 19 0.214 0.588
田村 龍弘 千葉 132 359 311 77 36 68 26 0.248 0.638
中村 悠平 東京 127 486 419 102 34 65 42 0.243 0.649
大野 奨太 日公 83 183 154 34 13 30 16 0.221 0.620
松井 雅人 中日 87 244 208 46 17 63 22 0.221 0.597

 

 表1-2は、2017年のシーズン中に、12球団の各球団で最も捕手として先発出場をした捕手、より分かりやすく言い換えれば正捕手を表にまとめたものである。

 

 それでは、表1-1を元に、バッテリーを組んだ捕手を表1-3にまとめる。

表1-3

選手名 球団 防御率 試合 起用数
嶋 基宏 楽天 3.16 19 2
小林 誠司 巨人 1.59 25 1
炭谷 銀仁朗 西武 1.97 26 1
梅野 隆太郎 阪神 2.39 22 1
甲斐 拓也 福岡 2.64 22 1
若月 健矢 神戸 3.29 14 1
會澤 翼 広島 3.60 15 3
戸柱 恭孝 横浜 3.87 15 2
田村 龍弘 千葉 2.97 21 2
中村 悠平 東京 3.77 22 3
市川 友也 日公 4.91 20 4
杉山 翔大 中日 2.53 12 4

 

 起用数とは、例えば杉山翔大の場合、バルデスと最もバッテリーを組んだのは杉山であるが、杉山以外に3人の先発捕手とバッテリーを組んだという意味である。尚、表1-2と捕手が変わった、つまり正捕手以外が専属捕手となったのは市川と杉山の2人であった。

 バッテリーを調べる上で、

lcom.sakura.ne.jp

を使用した。

 

 それでは各バッテリーの背番号を表にまとめてみる。

表1-4

投手 野手 球団 背番号 防御率 OPS
則本 昂大 嶋 基宏 楽天 51 3.16 0.603
菅野 智之 小林 誠司 巨人 41 1.59 0.542
菊池 雄星 炭谷 銀仁朗 西武 43 1.97 0.638
メッセンジャー 梅野 隆太郎 阪神 98 2.39 0.548
千賀 滉大 甲斐 拓也 福岡 103 2.64 0.695
山岡 泰輔 若月 健矢 神戸 50 3.29 0.515
大瀬良 大地 會澤 翼 広島 41 3.60 0.729
井納 翔一 戸柱 恭孝 横浜 25 3.87 0.588
二木 康太 田村 龍弘 千葉 86 2.97 0.638
ブキャナン 中村 悠平 東京 80 3.77 0.649
有原 航平 市川 友也 日公 72 4.91 0.620
バルデス 杉山 翔大 中日 89 2.53 0.597

 

 

 最大値46番を下回るバッテリーは、菅野(19),小林(22)の巨人、菊池(16),炭谷(27)の西武、大瀬良(14),會澤(27)の広島、井納(15),戸柱(10)の横浜の4球団であった。最小値33番を下回るバッテリーは、井納(15),戸柱(10)横浜のみであった。したがって、最小値は横浜の井納、戸柱のバッテリーの25番である。

 さて、19番より高い背番号を着用している投手は、12人中5人であった。一方、27番より高い背番号を着用している捕手は、12人中7人であった。また、バッテリーが共に高い背番号を着用しているというパターンは、4組だった。

 そして、最大値は千賀(41),甲斐(62)の福岡であった。メッセンジャー(54),梅野(44)の阪神は98で次点。選出された投手で最も背番号の高い二木(64)は、田村が22番を着用しているため、86と伸び悩んだ。

 最大値は103,最小値は25,平均値は65であった。

 

 話を広げてもしょうがないので、今回はここまでとさせていただきたい。次回の小ネタは未定だ。